初夏の1日

以前よく遊んでいた友人はとてもスリムだった
マロ体重130kg強
友人体重 40kg弱


友人はとても細くてあまり体力が無かった
マロはとても太くてあまり体力が無かった

友人はとても神経質だった
マロはとても大雑把だった

正反対の性格

彼氏と別れてドンドン痩せた友人
彼氏と別れてドンドン太ったマロ

そんな独身女2人は
どこに行くのも一緒だった

無いもの同士
意気投合してよく遊んだものだった

2人合わせて足し算して2で割ったら
ちょうどなのにねぇ~

130+40=170kg ÷2=85kg

そんなのイヤよ~と
よく友人に突っ込まれていものだった(笑)

初夏のある日の午後

いつもならマロが自動車を運転するのだけれど
彼女の車で移動することがあった

はじめて友人が運転する助手席に乗ったとき

挙動不審な動きをみせる友人
キョロキョロと慌てながら
車のスイッチをイロイロ操作していた

マロ「?」
友人「イヤ....なんでもない...」

しばらく走ると
友人「なんだ!そういうことか!」と

ゲラゲラ・ゲラゲラ笑いだした
ハンドルを握る友人の笑いがなぜか止まらない

マロ「どうしたの?」
不思議に思うマロに
口ごもる友人

アァ~ハハハハ!ア~ハハハ!
笑いすぎて悲鳴を上げていた

マロ「???」

友人は少し戸惑った表情をのぞかせながら
言いにくそうに
友人「車のエアコンの冷風の勢いが凄くて!」
友人「ゴォォォォォーーーゴォォォォォォォーって!!」
友人「いままでこんなこと無かったからさエアコン壊れたのかと」

マロ「そうなん?」

友人「エアコンがこんなに必死に動いているの初めてだったから!」
マロ「????」

友人「これ!マロの体温が高いからだよ!」
友人「だから車が必死に車内の温度を下げようとしてるねん」
友人「マロが乗ったからエアコンがフル稼働したって解った!」

軽乗用車の助手席に
友人の3倍の体重のマロが体をねじ込んだのだ

体の厚みもあって
ダッシュボードに体が付きそうに座っていたせいもあり

シフトレバー近くにある車内の温度センサーに近づきすぎたのだろう

ゴーゴォォォォォーーーゴォォォォォォォと
轟音を発ながら冷風を噴出していた

しばらくして
友人「さ・・・寒い!寒い」と悲鳴を上げだしたので
マロ「エアコン止めても良いよ」と

お互いに苦笑い

友人「こんなことになるんだね」
マロ「前の席に4人座ってるみたいなものかぁ・・・」
友人「だねぇ~」

お互いの体形を理解しあったもの同士
嫌味の無い会話だ


--今日--

だんだんと初夏に向かい暖かくなる日差し

車に乗り込むと
ゴォォォォォーーーゴォォォォォォォーと
エアコンから勢よく噴出す冷風

痩せたマロは
「寒っ!」と
即座にエアコンのスイッチを切りながら

あの時の友人は元気にしているのかなぁ~と
頭をよぎった

今では、お互いに転職や転勤などで離れ離れになり
一緒に遊ぶ事もなくなり

近況を知りえるのは
時々かわすメールのみ

彼女にはマロがダイエットをしていることは伝えてはいない

正反対の私たちのことだ
きっと友人には彼氏が出来て幸せ太りしているかも知れないナァ~

そんな懐かしい思い出が頭をよぎった
初夏の1日だった
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[ 2016/05/22 ] 未分類 | TB(0) | CM(4)